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お祭り

先週の金曜日にMETALLICAが8年ぶりに新作アルバムを出した。サマソニだけでなく世界各地のフェスでトリを飾るそのバンドは、METAL界のみならずROCK界を代表するバンドと言っていいだろう。そんなビッグバンドの新作であるのだが、僕の中ではもはや期待とかはなく、あるのはなんとか「聴けるアルバム」であればいいというくらいものだった。アルバムとしては91年発表の『METALLICA』までが価値あるもので、それ以降はライヴバンドというイメージが僕の中にはあるし、世間的な評価もそんなものだろう。

 

METAL界きってのビッグバンドなだけにここ数週間はSNS等でも新作に向けてざわざわしていて、期待感はないとはいえせっかくだからアルバムを買おうと思い、一番安く買えるAmazonで予約しようとしたのが発売日の二日前。発売日直前だったせいか発送予定日が発売日から一週間以上あったので、これでは祭りに乗り遅れると思い少し高くつくが結局タワレコで買うことにした。

発売日にタワレコに行くとさすがビッグバンド、注目の新作コーナーにそれなりのスペースが割かれていた。なんとなく嬉しくなりながらレジに向かい購入。思えば8年前はすっかりメタラーだったがそこまでMETALLICAが好きではなかったので発売してから少し経って当時の新作を買ったと思う。なのでこれがMETALLICAというバンドの新作を発売日に買うという初めての経験で、なかなか気分のいいものだった。

さて、そうして買った新作であるが、とりあえず今週末に一周聴いてみた。

!!いいじゃん!聴ける!ぜんぜん聴けるよ!特にアルバム最後の「Spit Out the Bone」なんて冒頭のリフとドラムが最高だよ!!

 

最近読みなおした『ノルウェイの森』で永沢さんという人物が出てくるのだが、彼は「死後三十年を経ていない作家の本を原則として読まない」人物として語られている。永沢さん曰く「ただ俺は時の洗礼を受けていないものを読んで貴重な時間を無駄に費やしたくないんだ。人生は短かい」、だそうだ。

極端な例ではあるが永沢さんの価値観は、それはそれで有意義なものだろう。でも「時の洗礼」を受けたすばらしいアルバムを何枚も持つバンドの新作がご機嫌な出来だった、みたいなことに遭遇してしまうと、無駄になるかもしれないとは思いつつも時代について行くのもいいものだなと思った。